2022.04.17

自宅(一戸建)を賃貸するときの疑問にお答えします。

最近、“ご自宅(特に一戸建)を賃貸したい”という
お客様からのご相談が増えています。
しかし、“ご自宅の賃貸活用”について、
「初めてのことばかりで色々とご不安だ」という方も
多くおられます。
そこで今回は、住まなくなったご自宅の賃貸活用を
ご検討になられている方々が抱いているご不安や疑問に
お答えいたします。

初めて自宅を賃貸活用する時に感じる不安や疑問の代表的なもの。

①借り手が見つかるのかどうか不安
②入居後のトラブルやクレーム対応
③家賃滞納時の催促・対応
④将来の物件処分(売却等)の可否

賃貸活用のご検討に伴い、多くの方がこのようなご不安を抱いています。
しかし、実際はこうしたご不安のほとんどは解消可能なのです。
それでは、その不安に対して賃貸活用の実態はどうなのかをお答えします。

①借り手が見つかるのかどうか不安
空室リスクについての不安をよくお聞きしますが、
これについてはそれほど懸念される必要はありません。
理由は、一戸建て住宅の賃貸物件は物件数が少なく、
賃貸住宅市場では重宝されているからです。
賃貸住宅市場に流通している物件の90%以上は賃貸マンションです。
しかし、案外、戸建て賃貸を探している方が多く、
利用ニーズと比較して、流通している一戸建賃貸が少ないのが実情です。
家賃設定が適正な条件であれば借り手は直ぐに見つかるケースが大半です。
また、物件の属性によっては好条件で賃貸可能な住宅もあり、
マンションのように管理費や修繕積立金などのランニングコストは不要なことから、
一戸建て賃貸の収益性や利回りは高いのも特徴です。

 

②入居後のトラブルやクレーム対応
ここでいうトラブルやクレームなどは、
住宅設備の故障や建物の損傷などのことです。
原則、住宅設備の故障などで建物が通常利用できなくなれば、
貸主の責任と負担にて修繕対応する必要があります。
しかし、実際の場合は、賃貸借契約と併せて管理委託契約を締結することから、
入居後のトラブルやクレーム対応については、管理会社が修繕手配など行います。
しかし、管理を委託する場合は管理手数料が発生しますが、
一般的には、管理会社が家賃集金行った賃料から管理手数料が差し引かれる
かたちで支払います。
また、近年は、各管理会社の管理環境も充実していることから、
24時間365日管理サービスなどで、入居者対応も万全に行われている
ケースも増えており、基本的には、貸主は管理会社からの報告を受けるだけ
につき、貸主自身に管理手間が発生することはありません。

 

③家賃滞納時の催促・対応
近年の賃貸借契約では、借主には賃貸保証にご加入頂くことが大半です。
賃貸保証とは、万一、借主が賃料等を滞納した場合、
加入している賃貸保証によって貸主には賃料が保証される仕組みです。
実際、入居後、借主の生活環境の変化などで賃料に支払いの遅延や、
滞納が発生することもございます。
しかし、その賃貸保証で貸主に対する一定の債務保証がされるため、
現実的には、賃料滞納の影響を受けることはありません。
また、この賃貸保証は、退去後の借主側の修繕費負担に対する保証や
弁護士費用等なども保証するサービスもあります。

 

④将来の物件処分(売却等)の可否
「他人に貸したら、将来、売却したり親族が利用したりできなくなるのではないか」
など、“将来の計画が立てられない”というご不安をお持ちの方もおられます。
しかし、実際はそのようなことはありません。
平成12年の借地借家法改定に伴い、定期借家契約という制度が設けられ、
予め、賃貸借契約期間を設定し、その期間が満了となれば更新無く契約が終了する
契約形態が新たに設けられました。
法改正がされた当初は、この定期借家契約という制度があまり賃貸住宅流通市場に
受け入れられず、この制度を利用した住宅ニーズが少なかったのですが、
その後、空き家問題などが増えてきたことによって徐々に浸透していき、
近年は定期借家契約を利用する貸主が増えております。
又、ここ最近のライフスタイルの変化に伴い、借主側も10年・20年という
長期間住み続けるケースも減っており、期間限定の定期借家契約についても
抵抗が低くなってきていることも制度普及の後押しとなっているようです。
よって、「将来は売却する予定だけど、それまでの間は賃貸して賃料収入を得よう」とか、
「将来、子供たちが利用するため売却はしないけど、それまでの間は貸しておこう」など、
“将来訪れるであろう目的”までの間のつなぎとして、賃貸活用頂ける仕組みとなっています。

ひと昔前までは、住宅を賃貸する「家主業」は、
マンションやアパートなどを所有する方だけという印象でした。
しかし、近年は、住まなくなった自宅や、相続した実家など
一般個人の所有者(例えば、一般のサラリーマンの方など)が
その住宅を賃貸活用して賃料収入を得るという時代となっています。
そのようなことから、いつでも誰でも手軽に「家主業」が出来るよう、
賃貸環境も充実しており、様々な賃貸サービスも普及しています。

私たちは、「住宅を貸したいけど、なんだか不安だ」という方々に対して、
お客様のご要望をお聞きしながら、その住宅の属性に合わせた賃貸活用の
ご提案を行っております。
「転勤」「住み替え」「相続」等など、
利用しなくなった住宅を所有している方々のご事情や物件環境は様々です。
今回は、初めて住宅を賃貸する方が、不安や疑問に思われる代表的な内容について
お答えさせて頂きましたが、お客様個別に抱えておられるご事情や疑問に対しても
お気軽にご相談頂ければと思います。

「ご自宅の賃貸活用」は、いつでも誰でも手軽に始めることが可能です。

 

 

 

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令和2年度第3次補正 事業再構築補助金により作成